〜ぬいどり好きのコミュニティ〜

@れい
たあたんも、春の装いです🌸水玉のパステルカラーのロンパースに、ちょっと大きめの雲型スタイ。ボンネットを被せると、赤ちゃんらしくなりました👶

たあたん、ひつじさんのロンパースにお着替え。手触りがフカフカで気持ちがいいね。たあたんには少し大きかったかな。たあたんも大きくなったら、ちょうど良い大きさになるね。

【ヒーリングベビー「たあたん」です。よろしくね】 お年寄りの介護施設や、各家庭で、癒しのお人形として活躍している、たあたんです。新生児とほぼ同じ大きさで、抱き抱えた時の感触も、新生児のように弾力があり、癒されます。

だって、猫のイチゴシフォンちゃんが「マグロ、マグロ、マグロ食べたい!」って言うものだから、また回転寿司に来ちゃったじゃないの。

あたち、ぽぽたんでちゅよ~♥️あたちがママよ♥️

ベーちゃん、それは紙ストローだからね。食べちゃダメよ。

【いちごシフォンちゃん、回転寿司屋に行く】 初めまして。私はピンクの猫の、いちごシフォンちゃんなの。 呼び方は、いちごちゃんでもシフォンちゃんでも、どっちでもいいわ。マンチカンだから脚が短いの。頭を撫でると、ミャーミャー鳴くのよ。 今日はれいちゃんと、お出かけしたの。お昼は、回るお寿司屋さんに行ったの。れいちゃんはお寿司屋さんに来ると、エビとホタテは必ず注文するのよ。タイとマグロのトロも甘くておいしかったわ。 シメはデザートね。アイスとオレンジを食べたのよ。おいしかったわ。

マシュマロぽぽちゃんたち。右側がマッシュルームカットで、左側がおかっぱ。お顔は同じですが、生まれた年代が少し違うみたいです。

ひつじのベーちゃん。鹿さんに乗せてもらったよ。

【ある日 エアープランツの森で クマさんに出会った⑩】~最終回~ 【モモメルちゃん】「昨日は、とっても楽しかったね、レモンメルちゃん」 【レモンメルちゃん】「うん。おいしいものを食べて、歌も歌って、おしゃべりして、とっても楽しかったよ」 【シマエナガちゃん】「クマさんたち、みんな、本当にありがとうね」 【エアグマさん】「僕もみんなと過ごせて、とっても、とっても楽しかったよ」 【モモメルちゃん】「そう言ってもらえて、嬉しいな」 【グレープグマ】「メルちゃんたちに、お土産があるんだ。まず、僕からはパイナップルだよ」 【レモンメルちゃん】「わあ、嬉しい。これ、おいしいよね。大好き」 【ヒマワリグマさん】「僕からは、チューリップの球根。秋に植えると、来年の春には、お花が咲くんだ」 【シマエナガちゃん】「咲くのがが楽しみだね。早く春にならないかな」 【エアグマさん】「そして僕からのプレゼントは、僕が育てている、エアプランツだよ。『コットンキャンディ』っていう種類だよ」 【モモメルちゃん】「わあ、素敵。葉っぱが銀色に光っているね。持ち上げてみると、軽いよ。触り心地がすべすべしていて、とっても気持ちいいね。ずっとそばに置いておきたくなる。こんなに大事なものをくれるなんて、ありがとう」 【エアグマさん】「きっと、喜んでもらえると思ったよ。大好きなエアプランツを誉めてもらえると、なんだか僕のことを誉めてもらったみたいで、僕まで嬉しくなっちゃう」 【レモンメルちゃん】「一人で育てるのもいいけど、お友達と育てるのは、もっと楽しいね」 【モモメルちゃん】「大切にするね」 【エアグマさん】「みんな、ちょっと待って。ドアの所に、こんなものがぶら下がっているよ」 【モモメルちゃん】「ポップコーンとりんご飴だわ」 【エアグマさん】「手紙が入っているよ。『みんなへ。夕べは楽しかったな。またいつか、お邪魔させてもらうぞ。楽しみに待っていろよ。お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ。魔女・ジャック』」。 【レモンメルちゃん】「魔女さんに、ジャックさん!」 【エアグマさん】「お友達になれて、良かったね」 【みんな】「うん!」 【シマエナガちゃん】「また今度、みんなでお話ができるといいな」 【エアグマさん】「うん、また、いっぱいお話しようね」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん】「絶対、また会おうね。約束だよ」 【シマエナガちゃん】「メルちゃんたちがお手紙書いたら、クマさんの住む森に運ぶから、楽しみに待っていてね」 【エアグマさん・グレープグマさん・ヒマワリグマさん】「うん、楽しみに待ってる」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「くまさんたち、バイバーイ、お元気でね。またね」 【エアグマさん・グレープグマさん・ヒマワリグマさん】「メルちゃんたち、お元気でね。また絶対遊ぼうね。バイバーイ」 (おしまい)

【ある日 エアープランツの森で クマさんに出会った⑨】 ~トントン、トントン、トントン~ 【シマエナガちゃん】「おや、また誰か来たよ」 【グレープグマさん】「きっとまた、ハロウィンの仮装をしたお客さんだよ」 【レモンメルちゃん】「エアグマさん、お友達が多いね」 ~トントン、トントン、トントン~ 【エアグマさん】「誰だろう? はーい、ちょっと待って下さい」 ~ギィー……~ 【ジャック】「こんばんは」 【魔女】「この家はクマの家かね?」 【みんな】「こんばんは」 【モモメルちゃん】「あなたたち2人は、エアグマさんのお友達でしょう?」 【グレープグマさん】「魔女のおばさん、そのお面を取ってみてよ」 【ヒマワリグマさん】「隣にいるのは、ジャック・オー・ランタンさんだね。マスクを外してみて」 【魔女】「おいおい、誰がお面みたいな顔だって? 失礼だな。それに、わしは、おばさんじゃなくて、魔女じゃよ。お面なんか被っとらん」 【ジャック】「外せるわけないよ。これ、僕の顔だもん」 【ヒマワリグマ】「なんだって!」 【レモンメルちゃん】「あなたたち、エアグマさんのお友達じゃないの?」 【エアグマさん】「違う。君たちと会うの初めてだよね」 【レモンメルちゃん】「えっ、じゃあ、あなたたちは、本当の……」 【魔女】「魔女じゃよ」 【ジャック】「ジャック・オー・ランタンだ。ジャックと呼んでくれ」 【みんな】「うわー!本物だ!」 【エアグマさん】「でも、どうしてここへ?」 【魔女】「わしはな、魔法の薬に使う草を探しとったんじゃ。ほとんどの材料は、わしの森で手に入った。でも、どうしてもあと1つ、見つからなくてな」 【ヒマワリグマさん】「どんな草なの?」 【魔女】「変わった草でな、地面には生えておらず、根っこが土の外に出ているんじゃ」 【エアグマさん】「それ、エアプランツのことだよ。それならここにあるよ。ほら」 【魔女】「おお、そうじゃ。わしが探していたのは、これじゃ」 【エアグマさん】「それなら、これあげるよ」 【魔女】「それならありがたく、もらっておこう」 【エアグマさん】「どういたしまして。魔女さん、何の薬を作るの?」 【魔女】「それはだな、この薬を飲めば、たちまち誰かと恋に落ちてな。イヒヒヒ……。ほれ、そこにいる娘っ子。お前たちも飲んでみるか?」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん】「えーっ、私たちが?」 【ヒマワリグマさん】「ちょっと、変なもの勧めないで下さいよ。メルちゃんたちにはまだ早いですよ」 【魔女】「そうか、ちょっと早かったかのう」 【エアグマさん】「あと15年ぐらい早いね」 【ジャック】「あと15年。15年たったら、君たちは大人になっているのか。いいなあ。僕なんか、何十年、何百年経っても、変わらないんだ」 【レモンメルちゃん・モモメルちゃん】「ジャック? そうなの?」 【ジャック】「僕は、人間だった時に、いたずらばっかりしていたんだ。悪魔のやつから、酒やリンゴを取ってやろうと思って、騙したんだ。でも、そのせいで、天国にも地獄にも行くことができなくなってしまい、何百年もさ迷っているのさ。シクシク」 【モモメルちゃん】「かわいそうに」 【ジャック】「ハロウィンの時だけ、この世に帰れるんだ。でも、今日はまだ泊まる家が見つからないんだよ。シクシク」 【エアグマさん】「ジャックさん、泣くのはよしなよ。僕の家に泊まっていけばいいよ」 【ジャック】「本当? 助かるなあ!」 【エアグマさん】「ここに、ごちそうだってあるし」 【モモメルちゃん】「そうよ」 【シマエナガちゃん】「ごちそう……もう、ないよ」 【みんな】「ええっ!そんな」 【エアグマさん】「それは残念」 【みんな】「あーあ」 【魔女】「がっかりするでない。そういう時には、この魔女にお任せあれ」 【エアグマさん】「えっ?」 【魔女】「マジョマジョマジョマジョごちそう出てこい、えーいっ」 ~シャラララン~ 【みんな】「うわ~! ごちそうだ!本当に出たね。すごい!」 ~パチパチ、パチパチ~ 【エアグマさん】「ありがとう、魔女さん」 【魔女】「さあ、召し上がるがよい」 【みんな】「いただきます!」 【魔女】「あ、ちょっと、そこのクマ……」 【エアグマさん】「僕のこと?」 【魔女】「ああ。わしも今夜、休んでいっても、いいかの?」 【エアグマさん】「当然ですよ」 【魔女】「助かったぞ。もっとも、わしもジャックも、夜明けまでに、箒に乗って、モンスターの国へ、帰らなきゃならない」 【エアグマさん】「みんなが寝ている間に、そっと、抜け出していって下さい」 【魔女】「ああ、そうさせてもらうよ」 【エアグマさん】「短い間だけど、休んで下さい」 (つづく)

【ある日 エアープランツの森で クマさんに出会った⑧】 【レモンメルちゃん】「それにしても、ヒマワリグマさんって、カボチャのマスクが似合うよね」 【モモメルちゃん】「マスクを取っても、あんまり変わらないよね」 【みんな】「アハハ。本当だ」 【ヒマワリグマさん】「自分でもそう思うよ」 【モモメルちゃん】「どうして、2人はカボチャやオバケの格好で来たの?」 【グレープグマさん】「ハロウィンの日には、モンスターの仮装をすることになっているからだよ」 【レモンメルちゃん】「どんな仮装?」 【グレープグマさん】「オバケやカボチャ男のほか、魔女とかドラキュラ、ミイラ男などが多いよ」 【ヒマワリグマさん】「カボチャ男は、ジャック・オー・ランタンっていう名前だよ。ジャックは人間だったとき、いたずらばかりしていたから、天国にも地獄にも行けなくて、さまよっているんだ」 【レモンメルちゃん】「ジャックは悪い人なの?」 【ヒマワリグマさん】「確かにジャックは悪いことをしたけれど、いくらなんでも、ちょっとかわいそうだなって、僕は思っているよ」 【シマエナガちゃん】「うん。かわいそうだね」 【ヒマワリグマさん】「ハロウィンの日だけ、ジャックはお家に帰れるんだよ」 【エアグマさん】「ジャックのことをたまに思い出してあげたら、喜ぶかもね」 【シマエナガちゃん】「そうだね。ところでどうして、ハロウィンの日には、モンスターの仮装をするの?」 【エアグマさん】「ハロウィンの日には、モンスターがこの世に出てくるんだ。ご先祖様が、この世に戻るとき、人間の格好で歩いていると、モンスターに狙われてしまう。だから、モンスターの中にいても目立たないように、わざとモンスターの仮装をするんだ」 【ヒマワリグマさん】「ご先祖が帰ってくる時には、迷わないように、カボチャのランタンを灯すんだよ」 【エアグマさん】「昔の人は『ご先祖様が安らかな気持ちになりますように』という気持ちで、ごちそうを捧げたり、歌を歌ったりしたんだよ」 【モモメルちゃん】「じゃあ、私たちもご先祖様に、ごちそうをあげましょう」 【シマエナガちゃん】「歌も歌おうよ」 【グレープグマさん】「いいね!」 【ヒマワリグマさん】「ご先祖様様も、きっと喜ぶよ」 【エアグマさん】「じゃあまず、ご先祖様にごちそうをあげるね」 【モモメルちゃん】「ご先祖様のぶんのお料理、器によそったよ」 【エアグマさん】「ご先祖様、おいしいお料理ができました。どうぞ召し上がって下さい」 【みんな】「どうぞ、召し上がって下さい」 【エアグマさん】「僕たちが喜ぶと、ご先祖様も一緒に喜ぶんだよ」 【レモンメルちゃん】「そうだといいね」 【モモメルちゃん】「今度はみんなで、歌を歌わない?」 【レモンメルちゃん】「何の歌がいい?」 【モモメルちゃん】「森のくまさん!」 【シマエナガちゃん】「いいね!」 【エアグマさん】「よし、僕が作ったギターを弾くよ」 【モモメルちゃん】「すごいね!」 【レモンメルちゃん】「わーい、歌いましょ!」 〈ギターの音〉ラララ、ラーラーラーラーラー、ラララ、ラーラーラーラーラー♪ 【みんな】「ある日(ある日)、森の中(森の中)、クマさんに(クマさんに)、出会った(出会った)、花咲く森の道、クマさんに出会った♪」 (つづく)

【ある日 エアープランツの森で クマさんに出会った⑦】 【オバケ・カボチャ】「バアーッ! お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん】「キャー! オバケ~!」 【シマエナガちゃん】「怖い!」 【レモンメルちゃん】「エアグマさん、何とかして!」 【エアグマさん】「みんな、大丈夫だよ。そこのオバケたち、よく聞くんだ。君たちのために、お菓子は用意した。だから、悪さをするんじゃないよ」 【オバケ】「分かった。それなら……」 【カボチャ】「しょうがない、許してやるか。ねえ、それより、早くお菓子ちょうだいよ」 【エアグマさん】「まったく、もう。ほら、カボチャクッキーとカボチャタルトだよ」 【オバケ】「やったね! そう来なくちゃ」 【カボチャ】「いいもの、もらっちゃったね。それでは……」 【オバケ・カボチャ】「せーの、ハッピーハロウィン!」 【エアグマさん】「ハッピーハロウィン!」 【オバケ・カボチャ】「わーい。お菓子、ありがとう。いただきます!」 【シマエナガちゃん】「エアグマさん、いったいどういうこと?」 【エアグマさん】「ほら、カボチャの首もとをよく見てごらん。黄色い色がはみ出しているでしょう?」 【モモメルちゃん】「あれ、本当だ。もしかしてカボチャの頭は、マスクなの?」 【レモンメルちゃん】「どこかで見たことがあるわ。あなたは誰なの?」 【シマエナガちゃん】「もしかしたら、あなたは……」 【モモメルちゃん】「マスクを取ってみて」 【カボチャ】「じゃあ、取るよ。カボチャの正体はね……」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「ヒマワリグマさん!」 【ヒマワリグマ】「はい、正解です!」 【モモメルちゃん】「なんだー、もう。ビックリしたじゃない」 【レモンメルちゃん】「ヒマワリグマさんで、安心しちゃった」 【シマエナガちゃん】「また会えて、良かった」 【ヒマワリグマ】「驚かしてごめん。みんなにまた会えて嬉しいよ」 【シマエナガちゃん】「じゃあ、ここにいるオバケは?」 【レモンメルちゃん】「これ、本当はシーツでしょう?」 【モモメルちゃん】「外してみてよ」 【オバケ】「それじゃあ、外すよ。ジャン!」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「グレープグマさん!」 【グレープグマ】「そうだよ!」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「また会えた!嬉しい」 【グレープグマ】「びっくりさせて、ごめんね。僕も君たちに会えて、とっても嬉しいよ」 【エアグマさん】「本当に、会えて良かったね。さあ、カボチャさんとオバケさん、ご馳走を用意してあるから、みんなで食べようよ。今夜はハロウィンパーティーだ!」 【ヒマワリグマ】「やったー!」 【グレープグマ】「僕、お腹ペコペコ。嬉しい!」 【ヒマワリグマ・グレープグマ】「ありがとう!」 (つづく)

【ある日 エアープランツの森で クマさんに出会った⑥】 【エアグマさん】「さあ、できた」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「おいしそう!」 【レモンメルちゃん】「さっそくいただきましょう」 【エアグマさん】「その前に、少し待ってくれる? 神様にお礼を言ってからね。みんな、どうぞ席について」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「はい」 【エアグマさん】「では始めるよ。『今年も、神様のおかげで、おいしいものがたくさん食べられました。草や木と仲良くなれました。お友達にも出会えました。ありがとうございました』」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「ありがとうございました」 【エアグマさん】「来年も、よろしくお願いします」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「よろしくお願いします」 【エアグマさん】「では、いただきます」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「いただきます」 【エアグマさん・モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「モグモグ、モグモグ……」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん】「うわー、おいしいね!」 【シマエナガちゃん】「本当だね」 【エアグマさん】「ところでみんな。好きな食べ物って何?」 【モモメルちゃん】「私はモモ」 【レモンメルちゃん】「私はレモンのお菓子と、レモネード」 【シマエナガちゃん】「シマエナガは、サクランボが好き」 【エアグマさん】「そうなんだ。覚えておくよ。今度、みんなにプレゼントする時の参考にしたいから」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「わーい。ありがとう」 ~トントン、トントン、トントン~ 【レモンメルちゃん】「あれ、誰か来たみたい」 【モモメルちゃん】「ドアをノックしている」 【エアグマさん】「はーい。今開けまーす」 ~ギィー……~ (つづく)

【ある日 エアープランツの森で クマさんに出会った⑤】 【レモンメルちゃん】「少し暗くなってきたね」 【モモメルちゃん】「それに、寒くなってきたね」 【エアグマさん】「もうすぐお家につくよ」 【シマエナガちゃん】「あっ! 後ろにオバケが!」 【レモンメルちゃん・モモメルちゃん】「キャー! 助けて!」 【エアグマさん】「みんな、落ち着いて! よく見てよ。オバケじゃないよ」 【シマエナガちゃん】「これは……」 【モモメルちゃん】「カボチャ?」 【エアグマさん】「そうだよ。カボチャに顔がついているだけだよ。中に灯りをともすランプだよ」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「なあんだー。びっくりした」 【エアグマさん】「これは、今夜のハロウィン祭りの灯りなんだよ」 【シマエナガちゃん】「ハロウィンって何?」 【エアグマさん】「昔の人の大晦日みたいなものだよ。ご先祖様の魂が帰ってくるんだ。それに、『神様、今年もおいしい野菜や麦がとれました。ありがとう』って、お礼を言う日でもあるんだよ」 【モモメルちゃん】「今日はハロウィンなのね」 【エアグマさん】「そうだよ」 【レモンメルちゃん】「一緒にお祝いしましょう」 【モモメルちゃん】「神様、おいしいブドウやパイナップルを作ってくれて、ありがとう」 【エアグマさん】「ええっと、僕はね、かわいいエアプランツを作ってくれて、ありがとう」 【シマエナガちゃん】「かわいいエアプランツ?」 【エアグマさん】「うん、かわいいよ。だって、神様が作ってくれて、自分で育てたんだもの。このカボチャだってそうだよ」 【レモンメルちゃん】「カボチャもエアグマさんが育てたの?」 【エアグマさん】「そう。他のクマたちにもあげたんだ。良かったら、このカボチャで作った料理を、今晩一緒に食べようよ。カボチャのランプに灯りをともして」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「わあ、いいね!」 【エアグマさん】「カボチャパイや、カボチャスープを作ろうよ。今夜はうちに泊まっていってよ」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「ありがとう。みんなでカボチャ料理を作りましょう!」 (つづく)

【ある日 エアープランツの森で クマさんに出会った④】 【モモメルちゃん】「わあ、パイナップルがいっぱい」 【クマさん・モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「グレープグマさん、こんにちは」 【グレープグマさん】「はい、こんにちは」 【クマさん】「パイナップル下さいな」 【グレープグマさん】「はい、どうぞ」 【レモンメルちゃん】「ブドウもおいしそうね」 【グレープグマさん】「今朝、庭で採れたブドウだよ」 【クマさん】「じゃあ、それも下さい」 【グレープグマさん】「はい、お代は貝殻4つね。まいどあり。どうぞお庭で召し上がって。パイナップルを切ってあげるよ」 【クマさん・モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「ありがとう。いただきます。モグモグモグ。おいしいね」 【モモメルちゃん】「グレープグマさん、パイナップルの葉っぱ見せて。これ、エアープランツに似てない?」 【グレープグマさん】「エアープランツとパイナップルは仲間だからね。 パイナップルの葉っぱの根元を切って、水に浸けると、根っこが出てくるから、そのまま育てている人もいるよ」 【レモンメルちゃん】「そのあと、パイナップルの実がなるの?」 【グレープグマさん】「うまく育てばね」 【クマさん・モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「わあ、いいな」 【クマさん】「僕にパイナップルの葉っぱ、ちょうだい」 【グレープグマさん】「いいよ」 【クマさん】「ありがとう」 【グレープグマさん】「ところで、君のことは、何て呼べばいいの?」 【クマさん】「まだ決まっていない。クマさんでいいよ」 【シマエナガちゃん】「でも、このあたりには、クマさんがたくさんいるから、違う名前のほうがいいと思うよ。クマさんは何て呼ばれたい?」 【クマさん】「えっとね、僕はエアープランツが好きだから『エアグマ』って呼ばれたい」 【グレープグマさん】「いい名前だね。みんなも賛成?」 【モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「賛成!」 【シマエナガちゃん】「エアグマさん、良かったね」 【グレープグマさん】「みんな、そろそろお腹いっぱいになったかな?」 【エアグマさん・モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「はーい!ごちそうさま。おいしかった」 【シマエナガちゃん】「そろそろ、エアグマさんのお家に戻りましょうか?」 【エアグマさん・モモメルちゃん・レモンメルちゃん】「うん。グレープグマさん、ありがとう」 【グレープグマさん】「こちらこそ、ありがとう。また来てね」 【エアグマさん・モモメルちゃん・レモンメルちゃん・シマエナガちゃん】「また来るね。バイバーイ」 【グレープグマさん】「バイバーイ」 (つづく)